このコーナーは私がこれまで製作した作品を展示しております。

Aichi B7A2 Attack Bomber "Ryusei Kai"(Grace)
Hasegawa 1/48


この機体は数ある旧日本海軍機の中でも特に美しいシルエットを持っていると思われます。
アメリカ側からの呼称も示す通り、バランスのとれた姿は是非、再現してみたいものです。
ハセガワのこのキットは同社が満を持して発売したものだと言えるでしょう。
この機体独特のプロポーションを見事に再現しているのではないでしょうか。
特にコックピットは精密で後々の同社のキットにも大きな影響を与えているようです。
魚雷装着部分に少し手を加えるだけで、素晴らしい「流星改」が完成します。
今回は(フィクション的ですが)戦争末期を表現する為に大幅なハゲチョロ塗装に挑戦しました。
また、キャノピーは開状態にしたかったのですが、キャノピー同士が干渉し、苦労しました。
日本機の場合、上面色と下面色のボカシ具合が大切だと思いますねぇ。










<製作について>

@コックピットの表現は非常に精密ですので、指定通りに塗装してスミ入れ、ドライブラシでOKです。
A主翼は主脚収納部付近が少々強度不足なのでプラ板で補強をした方が良いでしょう。。
B機体が組み終わったら、グンゼのサーフェイサーを吹きます。
C軽くハンカチにて研磨後、全体にグンゼラッカーの銀を吹きます。
D軽くハンカチにて研磨後、中島濃緑色(グンゼラッカーにて自家調合)及び下面色を吹きます。
その際、薄い紙で上下色の境界面を切り抜き、それを両面テープで少々浮かせて機体に貼り付け、境界面のボケ足を短くするべく努力しました。
E乾燥後、ハンカチで磨きます。
Fピンセットでガリガリと表面色を剥がします。あまりやり過ぎないように!
Gハンカチにて研磨後、デカールを貼ります。水平尾翼の白線は余白をギリギリまでカットすること。
H乾燥後、グンゼラッカーのクリヤーを全体に吹きます。。
I乾燥後、ハンカチにて研磨後フラットベース&クリヤーの混合液を薄くサ〜ッと吹き、ツヤを統一します。
Jタミヤエナメルにてスミ入れを行います。
K最後にハンカチでもう一度、磨きをかけます。
Lアンテナ線は”てぐす”です。

M上記の通り、キャノピーを開状態にする為には何度となく擦り合わせが必要です。
削って研磨、削って研磨を繰り返し、相互干渉を無くするべく根気強く調整します。
仕上がったら再度コンパウンドにて研磨します。窓枠の塗装にはマスキングテープを使用しました。

Nピトー管及び主翼内の機銃は真鍮パイプにて作り直しました。
Oシートベルトはファインモールド製のものを奢っております。
P製作期間:約2ヶ月(1998年2月完成)
Q参考文献:モデルアート

(2001/06/18)
(2001/09/23・改)



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