このコーナーは私がこれまで製作した作品を展示しております。

Focke-Wulf Fw190A-4
”Hans Philipp”
Hasegawa 1/48



私はドイツ機が大好きです。
夜間戦闘機が本命なのですが、勿論、昼間戦闘機にも大いに惹かれます。
Bf109系は言うに及ばず、Fw190系もその男性的なルックスはなかなかです。
今回は旧トライマスターの名作(現在はハセガワ/ドラゴンブランド)に挑戦しました。
そして、冬季塗装の独特の感じをどこまで出せるかがポイントになるかと思います。
まずは下の画像をじっくりご覧下さい(笑)。


























■製作について■

(1)何分、オリジナルの金型が古いキットの為、表面にそれ相応の痛みがありますのでまず全体を丁寧にサンペがけします。

(2)筋彫りの浅い所も深く掘り直します。
(3)基本塗装はクレオスラッカーでエアブラシで吹きますが、上面は冬季塗装の為、下地はダークグリーンです。
(本当はグリーンの2色迷彩なのですが、手抜きして1色にしました・笑)

(4)その上に下地を斑点状っぽく残すようにして白を吹いていきます。

(5)所々にアクセントとして薄い黒を吹きます。

(6)塗装終了後、ハンカチで丁寧に何度も磨きます。

(7)ここでデカールを貼りますが・・・今回は殆どが劣化しており、チリジリバラバラになってしましました。
おまけにデカールの”糊”も殆ど無くなっており、木工ボンドを薄めたものでフォローしました。
しかしながら、シルバリングをあちらこちらで起こしてしまい、何とか解消させようと試みましたが・・・十分とは言えませんね。
まぁ、一言で言えば、補修にかなり手間がかかったのは言うまでもありません(涙)。
あちらこちらにタッチアップの苦労の跡がご覧頂けると思います。
こうなるのであれば、別売デカールを買った方が完成度の点から言っても全然良かったかも。
(蛇足ですが、”ハセドラ”シリーズはデカールのストックは皆無だそうです。メーカーに直接照会しました、私。)
デカールを貼った後は、例によってクリヤーがけ→フラットベースがけを行います。

(8)全体を吹き終わったら再度ハンカチで磨き、タミヤエナメルでスミ入れしますが、あまりくどくならないように・・・。

(9)このキットはカウンリング下部から機体(主翼)下部にかけて多少の段差や隙間が生じます。
丁寧にパテ盛りして修整致しましょう。

(10)主脚の角度調整はフォッケは本当に難しいですね・・・今回はちょっと左側が立ち過ぎの気がします(笑)。

(11)機銃とピトー管は真鍮パイプに置き換えました。

(12)キャノピーはl機体内部におもりをつるして開閉に連動してアンテナ線が張ったままになるようにしました。
(しかし、この方法だと振ったらおもりがカタカタなるので再考の余地があるようです。)
申し忘れましたが、キャノピーは勿論コンパウンドで研磨してあります。

(13)アンテナ線は例によって”てぐす”です。

今回、初めて旧トライマスターのフォッケを作ってみましたが、噂通りの製作困難なキットではありました。
しかし、いざ完成してみると、そのシャープさにはなかなかのものを感じます。
複合素材を駆使し、プラの限界に挑戦したかのような設計には今更ながら頭が下がる思いです。
また、今回は初めてドイツ機の冬季迷彩にもチャレンジしましたが、もう少し白っぽく出来たら、と思います。
(仕方がないことですが、若干、青っぽくなってしまいました。)
それから、上記の通り、古いキットにおいてはデカールに対しての細心の注意が必要です。
皆さんも十分、ご注意下さい。

やっぱりドイツ機は最高ですね!
次は何を作りましょうか・・・。
乞う、ご期待!


■製作期間■

1年(休止の半年以上を含む。)


■参考文献■

モデルアート(モデルアート社)
世界の傑作機(文林堂)


(2003/11/17)



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